新卒NPO職員のつぶやき。

学生時代に某塾からの内定を辞退し、教育系NPOに新卒入社。早4年目。日々駆け抜ける中での気づきを綴ります。

自己肯定感を上げるには『少年ジャンプ』が重要!?

どうも、僕です。

新幹線に揺られながら書いています。

そんな3連休初日です。

 

 

▼少年ジャンプの三大原則

 

さて突然ですが、みなさんは『週間少年ジャンプ』を読んでいますか?

 

僕は最近こそ読んでいませんが、小中学生の頃は毎週読んでいました。

(最近は連載派から単行本派に変わりました!)

 

僕が毎週読んでいた時に掲載していたのは、例えば最近映画にもなった「るろ剣」や、その他にも「シャーマンキング」「ホイッスル」「ROOKIES」「テニスの王子様」「地獄先生ぬ〜べ〜」「ヒカルの碁」などなど。。

ああ、挙げればキリがない…!!

 

最近『BAKUMAN』を(もちろん単行本で)読んで初めて知ったんですが、ジャンプの掲載マンガには三大原則があるらしいんですよ。

 

それが何かというと、「友情・努力・勝利」だそうです。

ジャンプのマンガにはこのどれかが必ず入っていると。

 

▼「親子の繋がりが自己肯定感を高める」という調査結果より

 

なんでそんなことを書いたかというと、下記の調査を知った時に浮かんできたんですね。

 

自己肯定感が高まる小・中学生 親子の会話増が影響も友人関係は不安定? | Benesse 教育情報サイト ヘッドライン

 

中身を要約すると、ざっくり下記の感じ。

 

・親子の会話は増加しており、信頼感も増加している

・それによって「自分に自信がある」という設問には49.9%と、およそ2人に1人が「はい」と答えている。これは前回の調査(2006年)よりも10%近く増加している。 

 

また別の内閣府の調査でも「日本人の自己肯定感は自己有用感(誰かのためになっている)に左右される」ということを示すデータも出ており、どうやら「他者との繋がりが自己肯定感を左右する」と認識して良さそうです。

 

なるほど、確かに普段高校生や学生と接していてもそう思う場面が沢山あります。

近年学習カリキュラムの中でもPBL(Project Based Learning)やプロジェクトアドベンチャーが注目されているのを考えると、納得ですよね。

 

そんなことを考えていたら思ったのです。

 

 

チームで目的を目指し友情

四苦八苦しながら努力

ゴールまで頑張る勝利

 

あれ?これ、ジャンプと同じじゃね?と。

 

もちろん実際には途中で挫折してしまいゴールまで辿り着かない人もいます。

失敗もたくさんしますし、直後は苦しい思い出かもしれません。

だけど内省を繰り返すことによってその体験に意味付けができるようになり、それが学習となります。

 

そんな微妙な違いはありますが、基本的には同じストーリーなんだろうなと思います。

そしてだからこそ、ジャンプは売れるんだと思うのです。

 

▼繋がる「先」は間違いなく減っていく。

 

下記は国立社会保障・人口問題研究所が2013年1月に推計した資料です。

http://www.ipss.go.jp/pp-ajsetai/j/HPRJ2013/gaiyo_20130115.pdf

 

注目すべきは今後、世帯の変化です。

 

これも簡単にまとめると、

 

・共働き世帯は増え、専業主婦は減る。

少子化に伴ない、一世帯あたりの人数は減る。(2010年:2.42人→2035年:2.20人)

・夫婦だけの世帯が増える。

・一人親世帯は2030年まで増加し続ける。(2010年:454万→2030年:565万) 

 

といった感じになります。

 

もちろん「一人親世帯だから繋がりが感じられない」とは断じて言いません。

ただ、どうやら全体的に子ども・若者の「繋がる先」がこの先減っていくことが予想されます。

その中で自己肯定感を上げていくための「繋がる機会」自体が減るのではないのでしょうか。

 

だとすれば、「他者との繋がりを創出する仕掛け」自体にニーズが高まるはず。

というか、もう必要なのでは。

 

今後の学校教育、学習の場で何を元に学んでいくのか。

そのために何を仕掛けるのか。

そこが問われているなあと感じました。

 

最後に、僕の好きな言葉を載せて今日はおしまい。

 

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応援するっていうのは『がんばれ、がんばれ』って言うことだけじゃないの。

『ここにオレたちがいるぞ、おまえは一人ぼっちじゃないぞ』って教えてあげることなの。

重松清著『小さき者へ』収録『団旗はためくもとに』より)

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