新卒NPO職員のつぶやき。

学生時代に某塾からの内定を辞退し、教育系NPOに新卒入社。早4年目。日々駆け抜ける中での気づきを綴ります。

「あの人と仕事の仕方が合わない…」そんなあなたの「ソーシャルスタイル」は何型?

どうも、僕です。
 
少し前になりますが先月末、NPOサポートセンター様の研修を受けてきました。
NPO・企業・行政を横断して成果を出すトライセクター人材育成がテーマで、僕はその中の「リーダーシップの理論と実践」を受けました。
 
今日はその中での学びの一つを書きたいと思います。
 
 
▼あなたの「ソーシャルスタイル」は何型?
 
研修ではいくつかのアセスメントを使い、グループワークをしながら自分のリーダーシップの働きかけの「癖」を考えました。
 
理論の一つで「ソーシャルスタイル」というものを学びました。
これはアセスメントを使いながら、ある特定の場面での自分のコミュニケーションの取り方や思考のタイプを4分類に当てはめてみるというものです。
 
一言で言えば、「仕事の取り組み方や思考の癖」を自覚するためのものです。
 
4分類は下記に分かれます。
 
【A】表出型
  夢やビジョンなど未来を語りたい。
  会議などでは自分の意見や思ったことをどんどん発信する。
 
【B】主導型
  意思決定をしっかりしたい、議論をリードしていく。
 
【C】分析型
  数字やデータを使い、現実的に状態を把握したい。
  自分が納得しないと先に進めない。
 
【D】友好型
  相手の出方を伺いながら、合意形成ではメンバーの納得感を大事にしたい。
 
 

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また斜めに対面するスタイル同士は真反対のため、ぶつかることが多いそうです。
 
 
たしかにイメージできる!!!
 
 
表出型の人が大きな未来へのビジョンを語るけど、
分析型が「で、現実は?」みたいに差し込んでくるとかね。
 
ちなみに上記で言えば分析型は表出型の意見を否定してるわけでなく、「ビジョンが大事なのは俺もわかってる。だからそれを形づくるためにビジョンばかり語っていないで、現実的にどう進めていくか話そうよ…!」的な状態らしいです。笑
 
友好型と主導型も同じ。
 
「みんなの納得感が大事だ!」と一人ひとりの意見を聴く友好型。
「もうなんとなくみんなの意見は分かったから、いい加減結論出そうよー」と議論を先に進めたい主導型。
 
たしかに日々こんな場面、沢山ある〜。苦笑
 
 
▼ソーシャルスタイルの3つの重要ポイント
 
さて、ここで重要な3つのポイントがあります。
 
 
①場面によってスタイルは変わる可能性がある。
②肝心な時に「スタイル・フレックス」。
③名ばかり「ダイバーシティ」から卒業する。
 
です。
 
①場面によってスタイルは変わる
 
・仕事の場面、家族と接する場面では違う可能性がある。
 
・ソーシャルスタイルは「その人」を表すものではなく、「ある一定の場面での、その人のコミュニケーションスタイル」を表すものである。
つまり一側面にしか過ぎない。
 
・当然だが、自分の弱みの部分を補完してくれているという側面でもある。
 
・「仕事で馬が合わない」となると、その人の人格自体も嫌になってしまうこともある中で、上記の考えに両者の理解があると少し客観的に向き合えるようになるのでは?
 
 
②肝心な時にスタイルフレックスになれるか
 
・チームに全タイプがいるのが理想だが、そううまくいかないこともある。
その中でメンバーのタイプや目的、状況に応じてスタイルフレックス(自分のスタイルを柔軟に変えてコミュニケーションを取ること)になれるか。
 
・例えば研修でグループワークをした時のことです。
15分ほどのワークでいくつかの課題に取り組むのですが、皆それぞれに意見を話していく中で、だけど次の課題に中々進みません。
 
時間が経つに連れて気付きました。
「なんとなく合意形成できてるけど、誰もそのことを口にしない」から次に進まないのです。
途中から友好型の僕はファシリテートしながら、「じゃあこの課題の回答は◯◯で良いですか?次に行きましょう」というアナウンスを入れ始めました。
 
そう、僕のグループの中には主導型がいませんでした。
いたのは友好型1人(僕)、表出型2人、分析型1人。
 
だけど、時すでに遅し。
時間内に課題は終わらず。トホホ…。
 
 
名ばかり「ダイバーシティ」から卒業する。
 
ダイバーシティ多様性)とはメンバー間の衝突や葛藤(コンフリクト)が起きやすい。
ただし、適切な相互理解の上で建設的な対話のもと、目的達成へ進められれば成果は大きくなるのでは。
何より、一人で達成するよりも何倍もの充実感を得られるはず。
 
ダイバーシティとは多様な人がいればいいというわけではない。
そこにお互いへの理解と敬意が重要。
単に色んな考えや価値観の人がいてケンカばかりしている「名ばかりダイバーシティ」からの卒業を目指したい。
 
 
さてさて、いかがでしたでしょうか。
 
付け加えるとすれば、良いフレームだなーと思いつつ、一方で「あの人は何型だから…」という括りでラベリングしすぎることにも注意が必要ですね…。
(という、ナイスな指摘を後輩がしてくれました。)
 
だけど一番もったいないのは、「仕事のスタイル=その人の人格」のように捉えてしまい、「あの人は◯◯だから合わない。嫌いだ!!」と、その人自体が合わないと錯覚してしまうこと。
 
 
もし周りの人との関係性に悩んでいたら、一度考えてみてはいかがでしょうか。
あなたのソーシャルスタイルは何型ですか?
また、あなたの周りの人達のソーシャルスタイルは何型だと思いますか?
 
 
※ちなみにこの研修後、すぐに自分の周りの人たちを集めてアセスメントを見よう見まねで研修っぽく再現したら結構面白かったです。
チームメンバーで理解し合っているのって、重要かもしれない。