新卒NPO職員のつぶやき。

学生時代に某塾からの内定を辞退し、教育系NPOに新卒入社。早4年目。日々駆け抜ける中での気づきを綴ります。

「ナナメの関係」を解剖してみた。

どうも、僕です。

今日の記事はカタリバで活動してるキャスト(ボランティアスタッフ)向けかもしれません。

 

まずは、カタリバの理事も務めてくださっている中原淳先生のブログを読んでいただきたく。

NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 与えられる「ポジション」、創り出す「立ち位置」:駆け出しマネジャーの挑戦課題

 

 

▼ポジションと立ち位置。問われているものは何か。

 

記事の内容としては、課長という役職における

 

・「ポジション=組織から与えられた公式の肩書」

・「立ち位置=職場のメンバーによって課長と認められ、その機能を十全にはたし、部下が動くこと

 

について述べられています。

そして「課長のポジションは与えられるけど、立ち位置は自分でつくらなければならない」」というのがポイントだと。

 

いや、耳が痛いですね。笑

 

さて僕が注目したいのは「立ち位置をつくるために必要な要素は何か?」ということです。

 

業務遂行能力でしょうか?

新しい仕組みを作れる力でしょうか?

部下や上司、クライアントと信頼関係を築く力でしょうか?

それとも圧倒的な成果を上げ、自分が職場にいる存在意義を示す力でしょうか?

 

…きっと挙げたらキリがないのでしょう。

挙げていくと全部が大事に見えてきます。笑

 

 

▼「ナナメの関係」に当てはめると?

 

さて、このポジションと立ち位置。

カタリバで良く言う「ナナメの関係」に当てはめるとどうなるのでしょうか。

 

【「ナナメの関係」って?】

カタリ場の授業 | キャリア教育・学習ならカタリ場

 

高校生にとって、保護者や先生を「縦」とするならば、友達や恋人は「横」の存在。

カタリ場プログラムで実際にコミュニケーションの担い手となるキャスト(大学生や専門学校生、若手社会人)は、そのちょうど「ナナメ」に当たります。

身近すぎる人には中々話せない本音や悩みも、親近感と憧れを持つ「センパイ」になら話せる。

そんな関係性をカタリバでは「ナナメの関係」と呼んでいます。

 

この「ナナメの関係」にポジションと立ち位置を当てはめて考えてみると、

 

▶ポジション

高校生から見ると、下記のような感じでしょうか。

 

「学生や社会人(「高校生」とは違うラベルを持っている人)」

「少し年上の人」

「今日しか会わない人」

 

そして、「キャスト」というのは正に肩書ですね。

カタリバから公式に与えられている肩書。

 

では、続いて立ち位置について。

 

▶立ち位置

これも高校生から見ると、

 

「信頼関係のおける人」

「この人なら不安を話しても大丈夫と安心感を持った人」

「悩んでることを一生懸命一緒に考えてくれたり、背中をそっと押してくれる人」

「自分と近い目線に立ってくれる人」

「押し付けや誘導を強制しない人」

 

などなど、、挙げたらキリがなさそうです。

そしてこれは個人差がありそうです。

 

ひとまず上記のようなことだと仮定した時、

高校生にとって単なる「センパイ」で終わらずに、

キャストという立ち位置をつくるために必要なものがどうやら存在しそうです。

 

▼「キャストという立ち位置」をつくるために。

 

さあ、課長の時と同じ問いに戻ります。

 

キャストという立ち位置をつくるために必要な要素は何か?

 

と、問いかけてみましたが、何でしょうね。笑

 

 

多分挙げればそれこそキリがないんでしょうが、一つあるとすれば自律だと僕は思います。

 

慣れて惰性にならず、毎回自分を律して、いかに真剣に一つひとつの場に臨めるか。

また、カタリバ以外のところでも生徒に胸を張れるような自分自身でいられるか。

 

高校生や学生なんてラベルなど関係なしに、ナナメの関係を築ける人。

 

それがキャストとしての立ち位置をつくれる人ではないでしょうか。

 

これを読んでるカタリバに関わるみなさん、自分に問いかけてみてください。

自分は肩書だけのキャストになってはいないだろうか、と。

 

 

▼だから必死に毎日は続く。

 

じゃあ、僕はというと。

 

何度も高校生と対話し、仕事をしながら沢山のキャストに接し、毎日言葉をかけています。

そうするとキツイときに必ず誰かの顔が浮かんできます。

 

「あの人にあんな言葉かけたからには、自分もここで頑張らなきゃな…」

 

そんな気持ちになる時が沢山あります。

自身を律しようとする時、「それでも…!」と見えない何かが自分を支えてくれています。

 

だからきっと、必死に毎日は続くのです。

 

さー、今日も仕事をがんばろう!