新卒NPO職員は3年半で何を経験し、何を学んできた?【その②】
どうも、僕です。
さて前回に引き続き『リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)』(中原淳・金井壽宏著)から、自分が社会人生活3年半でどんな学びを経験してきたかを振り返ります。
前回は「目先の雑用からの学び」を振り返りました。
▼前回の記事はコチラから▼
新卒NPO職員は3年半で何を経験し、何を学んできた?【その①】 - 新卒NPO職員のつぶやき。
今回はその第2回目。
テーマは「社外の人たちに出会って新人の僕は何を学習したか」。
▼人は他者との関わりから支援を得る。
『リフレクティブ・マネジャー』の中では、人は他者との関わりから支援を得て、その支援には大きく3つあるとしています。
・業務支援
・内省支援
・精神的支援
これらの支援を得るためには「関わり先」と「関わり方」が重要で、
そこから成長感を得るとのこと。
また、その「関わり先」として「職場内+社外」を持つ人は、
「視野の拡大」により成長実感得ており、自己効力感や内発的モチベーションが高いという調査結果も記載されているのです。
▼自分にとって「社外の関わり先」とは。
1年目の頃の自分には例えばどんな関わり先があっただろうか。
振り返ってみると、1年目は自分の希望もあり、学校の先生はもちろんのこと、
特に色んな方と関わらせてもらいました。
大企業において現場の最前線で活躍してるプレーヤーの方。
営業の神様みたいなアドバイザーの方。
研修講師でメシを食ってるのプロフェッショナルの方。
同じNPO業界で働いている人。
とある企業の全国人事を統括している方。
一緒にプログラム開発をした企業の方。
大学改革を本気でやろうとしている教員、職員の方。
てか、こう書いてみるとすごいな…!
まあ、新卒でNPOに入って良かったなと思うのは、こういう人たちと社会人生活のスタート期に出会えた機会が多くあったことです。
面白い仕事をしているところには、面白い人が集まるとは正にです。
▼何を感じ、何を学んだ?
こういった方々と仕事をさせていただきながら感じていたのは、大きく2つ。
①自分はどんな社会人生活を送っていきたいのか
②カタリバという組織の注目度
①については、まー諸先輩方を見ていると考える機会が沢山あって。
というのも、ギラギラ輝いてる人だけでなく、一方で仕事へのやりがいや職場での人間関係などで「なんとなく諦めてる感」を持ってる人たちも見る機会があったんですよね。
そこを色々比べたりした時にやっぱ思うわけですよ。
「俺、カッコいいオッサンになりてえ。仕事をしながらそういう風に齢をとりたい」って。
ひょんなことから新卒でNPOに入った当時の僕は、やりたいことを考えることを一度停止しました。
「就活の時にあれだけ考えてよく分からなかったんだから、今は分からないんだ」
そう割り切っていました。
だけど色んな人達に出会って、「やりたいこと」とかそういう次元を超えて、「自分は何者になりたいのだろう」って考え始めたんですよね。
そこで出た結論が「楽しく仕事しながら、カッコいいおっさんになっていく」でした。
だけど、そんな反面自分のできなさを感じることもたくさんあって。
それが実は②と関わります。
色んな相手先を回っていく中で毎度紹介をされるわけですね。
上司「カタリバ初の新卒なんですよ。面倒見てやってください。」
相手先「へー!カタリバの新卒なんですか!すごいですね!何でNPOに入ろうと思ったんですか?」
自分「え、えっと…(汗」
初めて会う人とは毎回こんな感じでした。
カタリバというラベルがあるだけで、新卒の僕は「すごいね」と言われ続けました。
新卒でやりたいこともよく分からず、路頭に迷いそうだった自分に対して投げかけられる「カタリバが採った新卒なんだからすごいに違いない」という暗黙のメッセージ。
そして、特に何も答えられない自分。
カタリバという組織の凄さを肌で感じるとともに、
率直に、僕はそんな自分が情けなかったです。
「自分がNPOという道に辿り着いた意味は何なんだろうか?」
「楽しく仕事はしたい。事実、やり始めて楽しいとも思っている。でも自分はなぜココで仕事をするのだろう?」
毎日そんなことを考えていました。
「どんな大人になっていきたいか」
「どこでそれを実現するのか」
そんな風に、僕は社外の人たちから根本的な内省支援をしていてもらったんだと思います。
さあ、そんなことを考えながら僕は複数人の上司、また部下と仕事を進めていくことになります。
その中で得たことは何なのか。
次回は「社内の人たちから得た支援」についてです。
乞うご期待。