新卒NPO職員は3年半で何を経験し、何を学んできた?【その③】※11/04追記
どうも、僕です。
少し時間が経ってしまいましたが、続きを書きたいと思います。
▼前回までの記事はコチラ▼
新卒NPO職員は3年半で何を経験し、何を学んできた?【その①】 - 新卒NPO職員のつぶやき。
新卒NPO職員は3年半で何を経験し、何を学んできた?【その②】 - 新卒NPO職員のつぶやき。
ちなみに前回「次回は社内の人たちから得た支援について書く」と書きましたが、ちょっと変更します。
前回、下記のように書きました。
カタリバというラベルがあるだけで、新卒の僕は「すごいね」と言われ続けました。
新卒でやりたいこともよく分からず、路頭に迷いそうだった自分に対して投げかけられる「カタリバが採った新卒なんだからすごいに違いない」という暗黙のメッセージ。
そして、特に何も答えられない自分。
カタリバという組織の凄さを肌で感じるとともに、
率直に、僕はそんな自分が情けなかったです。
「自分がNPOという道に辿り着いた意味は何なんだろうか?」
「楽しく仕事はしたい。事実、やり始めて楽しいとも思っている。でも自分はなぜココで仕事をするのだろう?」
毎日そんなことを考えていました。
これらがどんな風に僕の中で解決されていったのか。
そのヒントをくれたのは、皮肉にも授業で出会ったある生徒でした。
今日はそんなお話です。
▼自分は、無力だ。
ではどうすれば良いか。「何となく心に刺さっている棘」に会いに行けば良い。ニュースで見て、新聞で見て、友達に聞いて、自分で体験して、何となく許せなかったこと、納得が行かなかったこと、悲しかったこと、心動かされたこと。そうした棘に、実際に会いに行けば良いのだ。
(中略)
だから、棘に会い、棘の痛みに向き合うことによって、我々は近づけるのだ。真の問題意識に。そして一生取り組んで良いと思えるテーマに。
「心の棘」。
それでも、自分が出会った「棘」くらいはどうにかしたい。
今でも、やっぱりそう思うのです。
彼女と出会って、3年が経ちました。
正直、まだ胸は張れないなあと思います。
もっと自分を成長させないといけないし、まだまだ。
だから、そうやって、僕はまだここにいます。
いつかまた彼女に会えるなら、伝えたいことがもう一つだけ、たった一言だけ。
「ありがとう」
そう、伝えたいなあ。
【追記(2014年11月4日)】
Facebook上で数人の方からコメントいただきました。
その上で「自分が無力だ」と感じた部分について、
伝えきれなかったことがあったみたいなので追記させてください。
実は彼女の話には、後日談があります。
彼女は団体の公式掲示板の中で、ずっと不眠の悩みを僕に相談し続けていました。
そして僕は、毎日彼女が起きる時間帯に起きて「今日は調子どう?」と書き込むことだけしかできませんでした。
その時、彼女を救うには、間違いなく対話以外の力も必要だと僕は痛感したんです。
名前もない社会課題はきっと世の中にたくさんあります。
それを本気で解決したいのであれば、一つのプログラムだけやり続けても近道じゃないなと思ったんですよね。
色んな角度からの刺激やサポートが必要なんです。
だけど、今の自分はそれを変えるだけのイノベーションを起こす力を持っていない。
そういった意味で「自分は無力だ」と感じたのです。
だけどコメントしてくれた人たちが書いてくれたように、あの時間に意味がなかったとは僕も思いません。
微力だが、無力ではない。
そんなことを思いながら、今日も僕は高校に足を運んでいます。